今より待遇のいい美容室に転職したい場合の転職活動

今より待遇のいい美容室に転職したい場合の転職活動
所要時間:約1320

昨今、美容室の数がコンビニの数よりも多いと言われているのは良く聞くお話です。

実際、データ上では約24万件の美容室があり、毎年約3000件の美容室が増えています。

そんな中、美容師の数は約50万人と言われています。

ですが、毎年約2万人の新米美容師が誕生する中、全美容師の数は毎年約1万人しか増えていないとされており、事実上毎年約1万人の美容師がハサミを置いているのが現状となっています。

美容室は増えているのに、新米を除く美容師は減っている。

そんな反比例の現状ですが、実は美容師の転職率も驚くべき数字なんです。

約50%の美容師が転職の経験があり、なんと約30%が転職を複数回繰り返しています。

「美容室は増えているのに、美容師は減っている」

裏を返せばどこの美容室も人手が足りないので、転職をしてもすぐに働き口が見つかるというのが美容業界の現状です。

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意外と知らない他サロンの形態

まさに転職天国とも言える美容業界ですが、やはり24万件もの美容室があれば、様々なスタイルの美容室があります。

郊外型サロン、都心型サロン、もっと細かく分類をするとファミリー型サロン、大型チェーンサロン、小型サロン、カラーサロン、メンズサロン、、、、挙げればキリがない程に色々なタイプの美容室が軒を連ねています。

サロンのタイプは様々ありますが、さらに言えば働き方(雇用体型)も様々なタイプがあります。

まず、給料面での代表的な例ですと、固定給プラス歩合(売上の数%分、指名料金など)といった一般的なタイプのサロンに多い給料体系ですね。

個人経営のサロンですと、固定給のみ支払われる所がほとんどだと思います。

そんな中、美容師人口を増やしてきているのが「面貸サロン」で働く方々です。

面貸サロンとは、表面上はサロンで働いているものの、実は個人事業主としてサロンという場所を借りてお客さんに技術を行うというスタイルです。

なので、同じフロアにいる他の美容師は全員競合他社ということです。

給料面だと自分の売上の40~50%が相場だと言われています。

  • ・残りの売上をサロンの家賃や材料費、光熱費などの運営費に充てられています。
  • ・あらかじめ月額固定で諸費用を支払うサロンもあります。

月に100万の売上があがれば40~50万の給料が貰えるシステムです。

額面だけで考えると面貸サロンはすごく魅力に感じますね。

ですが、もちろん面貸サロン、通常サロンで働く上でメリットデメリットもあります。

前説が長くなってしまい、申し訳ありません。

ここから、転職活動をする上でとても重要になってくる募集要項の「良いことしか記載されない」両サロンの裏事情をお伝えします。

面貸サロンと一般サロンの比較

面貸サロン

メリット

  • ・給料が良い(売上に比例)
  • ・出勤時間が自由(フレックス出勤も可能)
  • ・独立したいけど、開業資金がない場合でも始められる
  • ・嫌な上司がいない
  • ・後輩教育を行う必要がない

デメリット

  • ・固定のお客さんを集めるのが大変
  • ・売上がないと給料がない
  • ・売上がないと長時間働かないと生活できない
  • ・技術を見てくれる上司がいないから成長できない
  • ・後輩がいないからシャンプーやブローは全て1人で行わないといけない(生産性が低い)
  • ・各種保険がない場合がほとんどなので、医療費は全額負担
  • ・個人事業主となるため、確定申告を行わないといけない。(本来であればオーナーさんが行ってくれる業務を自分で行う手間が発生する。)

一般サロン

メリット

  • ・給料が安定している
  • ・保険などの福利厚生がきちんとされている(オーナーさんが手続き等を行ってくれるので、面倒がない)
  • ・レッスンなどで自分が成長できる環境が多い
  • ・美容メーカーやディーラーからの最新の情報が入ってきやすい

デメリット

  • ・拘束時間が長い
  • ・休みが少ない
  • ・給料が上がりにくい
  • ・給料が低い(アシスタント~Jr.スタイリストぐらいまで)
  • ・アシスタントが入社しない限り、ずっとアシスタント業務をしなければいけない可能性がある(小規模サロンの場合)
  • ・サロンの色に合わせた技術に偏る(デザインカラーができず、グレイカラーばかりのサロン、カットのみの客が多いサロンなど)
上記は一般的な面貸サロン、一般サロンの場合です。
例外もあります。

例をあげるとキリがありませんが、代表的なメリットデメリットかと思います。

失敗しない転職活動をするには?

おそらく、転職活動を考えられている美容師は上記のデメリット部分のいずれかに当てはまるのはないでしょうか?

美容師は変化を求める生き物だと僕は感じていますが、長年美容師を見てきて感じることは「何も考えずに次の道に進みたがる」人が多かったです。

いくら転職天国の美容業界でも上記の各デメリットを考えずに転職したのでは?と感じることが多々ありました。

  • ・将来こうなりたい!といったビジョン・未来予想図を描いた転職活動を行っていますか?
  • ・目先の優遇・メリットに目がいき、将来のことを考えられていないのではないでしょうか?
  • ・なりたい像からの人生プランの逆算はできていますか?

下記のように考え、これからの転職活動の軸としていただけたら幸いです。

例えば「将来大阪で独立して、多店舗展開するサロンのオーナーになる。」といった夢(ゴール)があるとしましょう。

『いつ』『どうやって』『どこで』を重視して考えていきましょう。

目標は達成するために『いつ・どうやって・どこで』

いつ

  • ・サロンワークを行いながら経営も行っていき、徐々にハサミを置く。
  • ・軌道に乗せて2店舗目、3店舗目と展開していく。

経営のノウハウもあり、動けるパワー・知識がある、一番脂の乗った年齢はおそらく40代前半でしょう。

ですので、一旦40歳で独立する!といった目標(ゴール)を立てます。

どうやって

40代前半で経営に回るとなると遅くても30代中盤でサロンの経営に関われる店長になっていなければなりません。

30代までに店長になるには十分な売上実績と部下を育てられる人望が必要です。

28歳ぐらいまでには月80万~120万ぐらいをあげられるスタイリストに成長し、後輩に技術・接客を教え込めるスキルも必要になってきます。

25歳ぐらいで月50~60万はあげられるような技術レベルが欲しいですね。

そうなると22歳ぐらいでスタイリストデビューし、お客さんを少しずつ獲得していかなければなりません。

もちろん、40歳までに独立資金も貯めておかなければなりません。

立地や建物によりけりですが、無借金で1000万を資金にする場合ですと、たとえば15年先の独立であれば1年で70万、1か月あたり約6万円は貯金しなければなりません。

どこで

  • ・大阪で独立をするにあたり、今働いている場所は自分が将来働きたい場所に近いですか?
  • ・独立する際にお客さんは着いて来てくれそうな距離ですか?

今もっている顧客の1~2割は自然消滅をすると言われています。

引っ越しや結婚・事故など、どうすることもできない理由でお客さんは離れていきます。

ましてやサロンが変わってまでも着いて来てくれるお客さんは多くはないでしょう。

6割の方が来てくれたら良い方です。

今のサロンから全くの新天地で行う場合、よっぽどのカリスマ性・立地・集客力がないと経営は難しいでしょう。

ですので、将来独立したい土地の近くで働く方が将来の集客には困りにくいのです。

このように『いつ』『どうやって』『どこで』を考えてみると、自分が今何を行わなければならないのか、が明確に見えてくるのではないでしょうか?

ゴールの近くで働けていますか?

自分の技術力(売上)はゴールへの道筋に合った成長ができていますか?

自分の知識の成長度合は遅くないですか?

転職と言えば「他のサロンをよく調べて自分に合ったサロンを探す」というイメージを持たれがちですが、まずは「自分が今どういう状況なのか」が分かっていなければ、はっきり言って転職をしても失敗してしまいます。

転職先の他サロンの研究ももちろん必要ですが、自分を研究することも今より待遇の良い美容室に転職するのに重要な行動となります。

待遇の良い美容室の探し方

ここまでで色々なサロンの形態、メリットやデメリット、転職活動をする上での軸の作り方を説明してきました。

もちろん、全てが叶えられる美容室は少ないと思います。

ですが、理想の美容室で働くための探し方をご紹介します。

休みが多いサロン(福利厚生がしっかりしているサロン)
アットホームな人間関係に困らないサロン
給料が高いサロン

大きく分けると上記の3点に分けられるのではないでしょうか?

そうやって探すのかよ!と突っ込まれそうですが、一番確実な方法をお伝えします。

それは「インターネット(ホームページ)」です。

今やインターネットが無いと集客ができないと美容業界は言われています。

逆にインターネットで集客をしていない美容室への転職は自殺行為だと僕は考えています。

インターネットに載せないと集客ができない分、差別化をはかって各美容室はふるって自サロンの特徴を載せているので、逆手にとって、その情報からサロンの特徴を掴むのです。

SNSが急速に発展してきたおかげで、サロンの特徴から働くスタッフの人柄までもインターネットを通して分かる時代になってきました。

では実際に探し方をお伝えしましょう。

①休みが多いサロン(福利厚生がしっかりしているサロン)

休みや福利厚生がしっかりしているサロンはホームページ上にリクルートページを設けている可能性が高く、募集要項には「年間休日100日以上」や「各種保険完備」「1年に1度はスタッフ全員で社員旅行に行きます」などが分かりやすく明記しています。

書かれていない場合は期待するような休みや優遇はまず無いでしょう。

もしくは写真投稿SNSのInstagramでスタッフさんの個人のアカウントを見つけ、色々な所へ出掛けている投稿が多ければ休みは多いと言えるでしょう。

逆に飲みに行っている写真ばかりであれば、営業後の一杯に頻繁に誘われる可能性が高まります。

そういったスタッフのライフスタイルを見たりするなど、サロンの特徴を見極めるのにSNSはすごく有力なのです。

②アットホームな人間関係に困らないサロン

人間関係ばかりは入社をしてスタッフと接する事で見えてくる部分も多いですが、できる限り研究する方法としては、こちらもホームページを良く観察してみましょう。

アットホームがウリのサロンはだいたいがスタッフや内装を中心にホームページが展開されています。

しかもスタッフの笑顔写真が多ければ多いほど期待値は高いでしょう。

また、ブログやSNSも必ず見てみましょう。

お客さんと一緒に写っている写真の記事が多く記載されています。

また、当然のようにサロンのコンセプト部分や見出し部分にも「笑顔」「くつろぎ」「やすらぎ」「温かいスタッフ」などのワードが散りばめられていますので、アットホームがウリの美容室は見つけやすいです。

③給料が高いサロン

給料が高いという感覚は、

  • ・前のサロンと比較して
  • ・友達が働くサロンと比較して
  • ・一般企業と比較して

など、様々な基準をそれぞれ皆さんが持たれているかと思います。

また、現時点でのあなたのスキルによっても上を目指せる「幅」は違ってきます。

給料の高い低いが一番分かりやすいサロンは、ずばり「スタイリスト以外の道があるサロンかどうか」です。

昔のようにアシスタント、スタリイリスト、オーナーといった3職種しかない時代は終わりました。

給料の高さを求めるのであればこの職種しかないサロンは止めておくべきです。

サロンの給料基準は様々なので、一般的な見方として、

職種が多い
幹部への道がある
ヘアメイクアーティストや講師等の外部の仕事ができる

このどれかがあるサロンは、3職種のみのサロンより給料は高いと言えます。

①職種が多い

スタリイスト、ディレクター、スパニスト、カラーリスト、アイリスト、ネイリストなど美容師から様々なことに挑戦が可能です。

職種が分かれているということはそれぞれに給料基準が設けられています。

色々なことができれば「能力給」として還元されやすいということです。

②幹部への道がある

サロンを任せられる店長、経営を任せられるマネージャー、広報を任せられるプロモーターなど。

通常のサロンワークとは別の業務を行うなど、「自サロンを育てるポジションがあるかどうか」も給料基準が高くなる要素です。

会社としてはそういった人材を手放したくない思いから給料に色を付けます。

サロンによってはそういったマネジメント業務を行うスタッフに対し、利益が出ている場合にボーナスを支払うサロンも多いです。

サロンワーク以外の「頭脳」に給料が還元されます。

③外部の仕事ができる

  • ・ヘアメイクアーティストとして雑誌モデルのヘアメイクを行う。
  • ・イベントに出演する芸能人のヘアメイクを行う。
  • ・カラー理論、パーマ理論、カット技法などの講師として他サロンの講習や教育に携わる。

など、サロン外で仕事を行う場合はほとんどの場合でギャラが発生します。

ヘアメイクの場合の相場は5~10万、講師の場合は10万~といった額です。

このギャラが自分の売上にプラスされる場合や直接給料となる場合など、支払われる形態はサロンにより様々ですが、短時間で高売上をあげられるのが外部の仕事となります。

3時間の講習で60万のギャラが発生する案件も見てきました。

また、ヘアメイクや講習の場合は好評であれば第2弾や第3弾が発生します。

こういった「実演」をすることで高い給料が支払われます。

以上のように、給料が高いサロンを探す場合に能力、頭脳、実演がキーとなります。

もちろん基本給によって2,3万の違いであればどんなサロンにもあります。

それ以上の高さを求める場合には自分の技術以上の「付加価値」が武器になります。

待遇の良い美容室を探すのであれば、美容業界に特化した転職サイトも利用するのも有効な手段の一つです。

最後に

転職を行う上で、

多種多様なサロン形態の把握
自分の将来のビジョンが明確か
自分を研究ができているか
休み?給料?どんな軸を持つのか
転職先サロンの探し方

この5つを中心に考えてみてはいかがでしょうか?

いくら転職天国の美容業界と言えども、上記の5点を押さえて転職活動と行う方と行わないのとでは雲泥の差が生じます。

何かを変えるキッカケとなる転職活動、この機会にとことん追究してみませんか?

「優遇が良い」という価値観は人それぞれですが、今よりも優遇の良いサロンは絶対に見つかります。

是非転職活動を成功させ、幸せな美容師ライフを送ってください。

転職活動の際は転職エージェントのサービスを利用することをお勧めします。

自分の希望とマッチングする会社の紹介から、面接の日程や、必要であれば条件の交渉までしてもらえて便利です。

一番のメリットは、一般の求人には載っていない『非公開求人』も紹介してらえることです。

実際に求人募集している会社の70%はこの非公開求人なので、これを紹介してもらえることによって選べる会社の幅が格段に上がります。

こういった無料の転職サービスは積極的に利用して転職活動を有利に進めていきましょう。

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