美容師求人に記載されていない募集要項の裏事情

美容師求人に記載されていない募集要項の裏事情
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「美容師の転職」は一般企業への就職や転職とは一味違う見方があります。

美容師から見たら普通に感じることでも、一般企業に勤めるサラリーマンから見ると、とんでもない世界で働いていると感じることでしょう。

そんな驚くべき美容業界の就職・転職にまつわる『募集要項の裏事情』についてお伝えします。

採用について

「採用」というくくりで見た時には一般企業と変わらないシステムが美容業界にも存在します。

それは、

新卒採用
中途採用

の2種類です。

ですが、一般企業と大きく違う点は美容師は圧倒的に採用がされやすいという点です。

全国にたくさんいる美容師も約50%の方が転職経験者です。

裏を返せばそれだけ転職が多い業界なので、「スタッフ数の確保」がとても重要になってきます。

要約すると、

①新卒採用 人員確保の為に多人数採用し、自社で育てる
②中途採用 即戦力になるスタイリストは少数確保、
将来有望なアシスタントも少数確保

『新卒⇒多数採用』『中途⇒少数採用』という傾向が見られるサロンが大半です。

もちろん、サロン規模や出店計画などの環境により新卒が少なく中途採用が多いサロンもありますが、あくまで一般論です。

ですが、いくら転職しやすい業界だからと言って油断してはなりません。

一般企業と比べると雇用体型はまだまだ未熟な点が多いのも美容業界の危ないポイントです。

今回は中途採用に絞って「うっかり見逃せない募集要項の見るべきポイントや落とし穴」を見ていきましょう。

募集要項の基本

①給与 大半の場合はここの項目に基本給や役職手当(スタイリスト手当など)、超勤手当(残業代)などが合算された金額が表記されています。
②待遇 給与以外の歩合や賞与、保険、年間の休日数や社員旅行の有無など給料以外の与えられる権利が表記されます。
③勤務地 採用された際はどこで働くことになるのかが分かります。
④勤務時間 8時~19時などの勤務する最低の拘束時間です。

サロンにより様々ですが、上記4点が主な募集要項の基本となります。

ではここから上記4点の気をつけるべきポイント(落とし穴)を見ていきましょう。

中途採用の場合、内容を公開せずに、面接に来た人にだけ話すサロンも多いので下記項目が全て記載されているサロンが多くないことを前提にお読みいただけたらと思います。

①給与

ほとんどのサロンが基本給や超勤手当などの諸々を込みにした金額を表示しています。

中途採用の場合、明記せずに面接の時に説明をすることも多いです。

諸々が込み表示の場合、それ以上の給与アップはあまり見込めないので、面接の前に確認しておくべき点でしょう。

また、「超勤手当」がある場合、残業代は確実に出ないので、覚悟して面接に挑む方が良いでしょう。

もしも基本給や手当が細かく分かれて表示されている場合は基本給にも注目しましょう。

賞与がもらえるサロンの場合、基本給×数か月分が賞与として支払われることもあります。
(半年間の売上の何%がボーナス、などのサロンもあります。)

もし基本給×数か月の場合は基本給が少ないと必然的に賞与も少ないので、判断材料としましよう。

話が逸れましたが、そもそも賞与が支払われるサロンが少ないので、賞与についてはあまり期待すべき項目ではないでしょう。

ほとんどのサロンで「実力(能力)により支給額を決定」などが記載されている場合があります。

前のサロンでのスタイリスト歴や売上を聞いた上で給料額を決め、サロンで赤字が出ないラインで経営ができるようにしています。

ですので、アシスタントであれば自分のできる技術を。

スタイリストであれば月間何人のお客様に入って売上がいくらぐらいあったのか。

をそれぞれ明確に伝えることで給料が上下します。

②待遇

ここの項目はサロンの色がすごく出る項目なので注意深く見ておきましょう。

社会保険

社会保険が無い場合、病院に行った際に全額自腹になるなどのデメリットがあります。

しかも社会保険に加入していないサロンは通勤途中に事故を起こしても保険が下りない可能性も高いなど、何かしらの節約が働いている場合も多いでしょう。

逆に社会保険が完備されている場合は、慶弔見舞金が貰えたり、産休や育休、ワーキングマザーの制度があるなどスタッフ目線のサロンが多いと言えます。

今では社会保険を完備するサロンも増えてきていますが、企業としてスタッフを思うのであれば、あって当たり前の制度です。

ないサロンはスタッフを「切り捨て」と考えている可能性もあるため、極力社会保険が完備されているサロンに入社することをオススメいたします。

賞与

賞与があるサロンは数少ないでしょうが、この項目があるサロンに転職できれば、他サロンと比べて年収は上がります。

気をつけなければいけない点としては、賞与がある代わりに歩合(インセンティブ)がない、基本給が低い、などの他の部分で会社が調整している可能性がある場合です。

よほどの大型サロンでない限り、賞与も基本給も良いサロンは少ないと言えます。

前項でも触れましたが、「あったらラッキー」ぐらいに捉えている方が良い項目です。

歩合

ここが美容師の一番の頑張れるポイントではないでしょうか?

歩合の査定の方法はサロンにより様々ですが、給料の良し悪しが決まるポイントです。

一般的に多いのが、

  • ・技術売上(主担当)に対する歩合
  • ・商品売上に対する歩合
  • ・顧客に対する評価の歩合(リピート率や指名数など)

の3項目です。

中にはデザイン比率(パーマ率、カラー率、トリートメント率)に対しても評価基準を設けているサロンもあり、自分の得意分野を評価してくれるサロンもあります。

ここでのうっかり見落としがちな落とし穴として、歩合があってプラスがある反面、「ペナルティはないのか?」も気をつけなければなりません。

あるサロンではリピート率が80%を切ると指名料金の還元がなく、失客一人につき500円のペナルティが発生したり、カラー比率20%を下回るとペナルティの場合もあります。

このようなスタッフにとってネガティブ要素は募集要項にはまず載らないので、面接や説明会の時に必ず確認しておいた方が良いでしょう。

年間休日

「休みが少ない」と転職を考える美容師も多いと思います。

転職先のサロンでは休みが多い方がいいと考えている人は次のことに着目しましょう。

まず、「年間休日●●日以上」という表記であればその日数通りの休みがあります。

月間7日~8日などと記載されることもあります。

休みが多く欲しい方は夏季休暇、年末年始休暇、誕生日休暇などと記載されているサロンであればより多くの休みがあると考えていただいて大丈夫です。

ですが、ここの落とし穴としては商業施設に入っているサロンの場合、その商業施設の定休日がサロンの定休日となります。

イオンモールやららぽーとなど有名な商業施設に入っているサロンの場合は年中無休ですので、要注意です。

しかも定休日がほとんど無いことが多いので、決まって月曜日(関東は火曜日)が休みになることもないでしょうから、そちらも覚えておくべきポイントでしょう。

また、個人サロン以外のサロンでは美容師の宿命である「講習の参加」は免れられないでしょうから、実際の休日数よりも少ない休み日数になることはどんなサロンでも起こりえることなので、覚悟しておきましょう。

教育制度

前サロンである程度スタイリストとして活躍した人であれば、ここの教育はさほど関係ないでしょう。

ですが、あなたがアシスタントの場合は、ここの教育の部分によってはこれからの美容師人生が大成するか朽ちていくかが決まります。

教育に力を入れているサロンはこちらの項目はお粗末には絶対に書きません。

中には昇級のテスト項目など丁寧に書いているサロンもあり、そういったサロンだと、スタイリストまでの道のりも明確ですし、なりたい美容師像に近づける可能性が高くなります。

ですが「スタッフが熱心に教えます」「教育制度完備」ぐらいの文言だけであれば、あまり良い教育は受けられないと思っていて下さい。

教育や人を大事にするサロンはこんな書き方は絶対にしません。

長くなりましたが、待遇・優遇の見るべきポイントとして上記の項目を確認しながら、スタッフの為の環境作りを考えられている優良サロンかどうかを判断しましょう。

転職活動において次のサロンの「何に重点を置くのか」はこの待遇・優遇の項目は募集要項の中で一番注目すべき項目です。

③勤務地

こちらについては正直なところ、落とし穴はあまりありません。

関東だけ明記されている場合に、関西で採用されるようなことはまずないでしょう。

ですが、中途採用は基本的には足りない人材を補うためなので、人材が足りない店舗に配属されることが大前提です。

もしあなたの希望の勤務地を通そうとすると、サロン側との折り合いがつかず、残念ながら不採用となるケースもあります。

面接の際に話せる武器として捉えていただきたいのですが、サロン数が5店舗以内ぐらいの会社だと、同じ県下にサロンがある可能性が高いです。

離れた所に出店しても知名度が無く集客がしんどくなるため、まずは同じ県下に出店し、5サロンを超えると他県に進出する、といった戦略を持つのが一般的です。

なので、「勤務地」の項目以外に、サロン数を見て今どういう経営戦略なのか、と考え、面接中に触れてみると、「あ、この人は経営戦略を考えるの上手そうだから幹部候補として良いかも!」などと思ってもらえればラッキーですよね。

④勤務時間

勤務時間は美容室での永遠の一番の課題ではないでしょうか?

皆さんもご存知のとおり、絶対に募集要項の勤務時間通りに帰ることはまず不可能です。

最近では「NOレッスンデイ」を設けるサロンも増えてきているので、水曜日と金曜日は絶対に早く帰れる、といった風潮もあります。

労働基準法により、募集要項には記載しないといけないので、とりあえずの記載はありますが、「あってないようなもの」が勤務時間です。

だいたいのサロンが勤務時間=営業時間を記載します。

ですので、一日に何時間営業しているのか?という部分は勤務時間の項目を確認すれば大丈夫です。

よっぽどのことが無い限り、「勤務時間」通りに退勤できないのが、落とし穴です。

最後に

美容室の募集要項の落とし穴はいかがでしたでしょうか?

美容師さんは憧れや理想を叶えたい方が多いと思います。

ですが、それを追い求めすぎて、しっかりと体制が整っていないサロンに潰されてしまった美容師さんを何人も見てきました。

自分の想いが先行しすぎて「募集要項」にも目もくれなかった結果だと思いました。

もちろんしっかり記載もせずに適当な環境しか作れないサロンも悪いです。

まだまだ業界の労働基盤がしっかりしない美容業界ですが、この記事を読み、転職の時に役立ち、少しでも幸せな美容師生活を送れる美容師さんが増えてくれれば幸せです。

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